掲載内容を整理する
デザインをする前の下ごしらえ
デザインとはひとことで言えば「自分(クライアント)が伝えたいことを相手に伝える」ことです。相手と直接話をして伝えるときも順を追って説明しなければキチンと伝わらないように、相手がチラシやポスターを見ただけで内容が分かるように意識してデザインをしなければなりません。デザインにおける整理とは、料理で例えるなら「下ごしらえ」のような作業です。最初に伝えたい内容を整理することでデザイン作業の効率をあげるとともに、相手に伝わる良いデザインに仕上がるのです。
整理が捗る3つのルール
整理の作業は大きく分けて3つです。
1.ターゲットを洗いだす
例えば新規開店のレストランがチラシで訴求をするとき、目的はもちろん「お客様を呼ぶ」ことです。その中で取り込みたいメインの客層は男性なのか女性なのか、年齢層はどうでしょうか?このように「誰に向けて訴求をしたいのか」によってデザインのテイストは大きく変わってきます。
2.伝えたいことの優先順位をつける
前項で「誰に向けて訴求をしたいのか」は決まりました。それでは「一番伝えたいこと」は何でしょうか。オープン日なのか、お店の名前なのか、はたまた一番自信のある看板メニューの写真なのか・・・
ちなみにこれらはどれも大切な情報なのでどれを優先しても間違いではありません。
・目立つように配置するべき要素(例 オープン日、店名、メイン料理写真)
・そんなに目立たなくてもよい要素(例 サブの料理写真、料理の説明文、スタッフの紹介)
・メインほど目立たなくてもよいが小さくはできない要素(例 地図、割引チケット)
などに分けて考えてみるとよいでしょう。
3.キャラクターの近い要素同士をまとめる
例えば料理の写真の近くにはこだわりの説明文が、お店の外観写真の近くには店舗の場所が記された地図があったりすると、まとまった要素として認識され相手に伝わりやすいデザインになるでしょう。このようにあらかじめセットで見せたい要素をまとめておくことでレイアウトを考えるときに作業がスムーズになります。
以上で整理は完了です。
ただなんとなくデザイン作業に入るよりも、こうしてしっかりと内容を整理すると迷うことも格段に少なくなりますよ。